租税判例百選を読む


1,憲法と租税法

金子宏先生は、もし、本件のXが、給料所得控除の金額を
上回る必要経費を支出していたことを立証した場合には、適用違憲の法理により、
救済が認められるべきではないだろうかと伊藤補足意見を引用している。
すなわち、サラリーマンでも、給料所得以上に経費があれば、控除できると言っている
のではないだろうか。


2,租税法律主義における租税の意義

旭川市国民健康保険条例事件だが、読んでいても意味がわからない。
憲法84条が適用できないと言っておきながら、かっこがっきで、
形式が、税である以上84条が、適用されると言っている。
誰か私に解説して欲しい。


3,納税者の租税法規上の地位の遡及的変更

これ、長期譲渡の損益通算が、できなくなる法律が、3月31日に
公布され、1月1日まで、遡って遡及するというおかしな法律が、可決され
実行されて裁判になったケース。判決は、与党の税制改正大綱が、前年に
発表されたから、周知されていたというものだった。
不動産というものは、そんなに急いで売却できるわけがない。
可決される前の1、2,3月の納税者を救済すべきだろう。
2月に売却して、更正の請求が、通らなかった納税者の怒りが、
よく分かる。酷い判決。